月光

水を注ぐと花が咲く彫刻作品。 この作品は"同じ月の下で同じ花を同じ気持ちで見守る" という状況を再現するために制作された。 全く違う時間軸を生きて来た人々が同じ場所に集い、花の開花を待つ。その時間を彫刻することが目的であった。 夏目漱石は愛を表現するために月を用いた。 向かい合い伝える対面の認識ではなく、共感の認識にこそ愛の形があると伝えたかったのだと思う。


素材:鹿角、神代欅、楓、榧

素材:鹿角、神代欅、楓、榧